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シリーズ累計330万部を超える大ヒットを記録した「うんこドリル」。
すべての例文にうんこが登場し、子供たちが楽しく学べると評判になりました。
タブーとされていた「うんこ」を前面に押し出したデザインで、2017年のグッドデザイン賞で金賞をとるなど、一大ムーブメントを起こしたのは記憶に新しいですね。
自由で明るい社風が、この商品を開発したのかと思いきや、実はかなりの社員が社長のパワハラによって退社していたという報道が出ました。
今回は、うんこドリルの販売会社「文教社」の実態についてまとめていきます。
文教社のパワハラ・ブラック企業問題
文教社のパワハラ問題は、ここ最近退社した元社員のリークによって発覚しました。
月100時間以上の残業は当たり前で、社長の胸三寸でボーナス支給額が数十万円も下げられた社員もいたそうです。
社員からの社長の評判がすこぶる悪く、「気分屋」、「極端な実力・結果主義」という声も挙がっています。
前日に怒られなかったことを、次の日になって、同じことで怒られることや、怒り出すと1時間以上も罵倒されることもあったそうです。
一番衝撃的だったのは、朝に「この会社と契約しておいて」と指示を受けて、契約までこぎつけたのに対し、「オレはそんなこと言ってない。なんで契約したんだ!」と怒鳴られたこともあったというエピソードです。
また、えこひいきもかなりひどかったようです。
一部社員をターゲットにして、過剰な残業や、いやがらせ、罵倒や叱責を繰り返していた社長。
そんな社長におびえるあまり、社員の間でも、社長のターゲットを、集中していじめようという子供社会のような社風になってしまったようです。
4年間の勤務の間に15人以上も退職したと報道で伝えられていました。
うんこドリルの社長とは?
うんこドリルの販売元である文教社代表取締役の山本周嗣氏の経歴を見てみましょう。
名前:山本周嗣(ヤマモト シュウジ)
生まれ年:1976年生まれ
出身:神奈川県
学歴:学習院大学法学部卒業
職歴:ドイツ証券、リーマンブラザーズ証券でトレーダー
役職:ミズノオフィス代表取締役、文教社代表取締役
特技:にらみ
好きな食べ物:サンドイッチ
ミズノオフィスといえば、あの「夢をかなえるゾウ」の作者、水野敬也氏の会社です。
山本社長は、水野敬也氏と中学時代からの同級生だったらしく、水野氏と共に、水野オフィスの設立をしました。
文教社は2010年に設立しています。
うんこドリルが注目された後に行われた雑誌のインタビューでは、こんなことを話していました。
「教育っていうものが面白くなったらいいなと思って。私が勉強嫌いで嫌いでしょうがなかった。そして子供さんの9割くらいがそういう方だと思っているので、そこに大きな問題あるなと、いつか解決してみたいなと、ぼんやりと思っていた。」
インタビューでこのように答えていますが、自身は学習院大学を卒業して、外資系証券会社に入社している超エリートですね。
今の社会で、パワハラやブラック企業問題は、すぐにマスコミに取り上げられる絶好の餌です。
今後、文教社へのマスコミの追求が徐々に強まっていくでしょう。
そうなると、共同経営しているミズノオフィスの水野敬也氏にも取材が及ぶ可能性もありますので、そうなったときの山本社長の対応が注目されます。
今回の報道を受けて、中立的な立場で考えると、山本社長や、元社員のどちらにも非があるのではないかという印象を持ちました。
報道は山本社長叩き寄りのニュースになってはいますが、この元社員の証言も少々誇大的な一面があると言わざるを得ません。
たしかに、長時間の叱責や罵倒、不当な指示などは、ブラック企業やパワハラの材料としては充分すぎるものばかりです。
どこまでが事実なのかということを検証しないまま、ニュースにして、山本憎しの構図を作っているニュースもいかがなものかと思います。
もしこれで、労働基準監督署の査察が入り、インタビューされた内容とは全く違っていたことが証明されたら、ニュースを報道した各社や、インターネットニュースを執筆したライター達はどう責任をとるのでしょうか?
きちんとした事実が公開されてから、記事やニュースにするべきなのではないでしょうか?
元社員も、マスコミではなく、労基署へパワハラ調査を依頼すれば済む話ではないでしょうか?
話題の会社だから、金になると踏んだのでしょう。
そんな社内情報をリークするような社員を生んだ山本社長にも非があります。
いいものを作った会社の、どす黒い部分だけではなく、社会全体のどす黒い部分を感じた今回のニュースでした。