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郵便料金が改定される。2014年4月に、消費税が8%に上がったのを機に値上げされてから3年ぶり。消費税とは関係のない改定は、実に23年ぶりになる。
メールを利用する人が増えたことで郵便離れが進んでいるとはいえ、料金が上がるとなると穏やかではいられない。何が、いつから値上げされるのだろうか。
何がいつから値上げに?
今回は、郵便はがき、定形外郵便、ゆうメールの値上げが予定されている。
新しい料金になるのは6月1日から。詳細は以下の通りである。(日本郵便:郵便料金等の改定)
通常はがき 現行52円 ⇒ 62円
往復はがき 現行104円 ⇒ 124円
年賀はがきについては52円のまま据え置かれる。ただし、毎年12月15日から翌年の1月7日までの間に出されたものに限られる。また、表面に「年賀」の文字が表記されていなければならない。
次に、重さによって料金が定められていた定形外郵便も、重さの他に新たに大きさの規格が設けられ、それに収まるかにより料金が変わる。(規格=34cm×25cm×3cm)
50gまで 現行120円 ⇒ 規格内120円、規格外200円
100gまで 現行140円 ⇒ 規格内140円、規格外220円
150gまで 現行205円 ⇒ 規格内205円、規格外290円
250gまで 現行250円 ⇒ 規格内250円、規格外340円
500gまで 現行400円 ⇒ 規格内380円、規格外500円
1kgまで 現行600円 ⇒ 規格内570円、規格外700円
2kgまで 現行870円 ⇒ 規格内取り扱いなし、規格外1020円
4kgまで 現行1180円 ⇒ 規格内取り扱いなし、規格外1330円
ゆうメールも、重さの他に、新たな規格により料金が変わる。(規格は定形外郵便と同じ)
150gまで 現行180円 ⇒ 規格内180円、規格外265円
250gまで 現行215円 ⇒ 規格内215円、規格外305円
500gまで 現行300円 ⇒ 規格内300円、規格外400円
1kgまで 現行350円 ⇒ 規格内350円、規格外400円
2kgまで 現行460円 ⇒ 規格内取り扱いなし、規格外560円
3kgまで 現行610円 ⇒ 規格内取り扱いなし、規格外710円
以上。
今回は定形内の封書の値上げはないようだ。現行の82円のまま据え置かれる。
郵便をお得に利用するには?
今回の値上げの理由は、人件費の高騰、荷物の持ち帰りや再配達によるコストの増加などであるという。
最近、同じ理由で宅配大手の会社が配達料の値上げを決めたが、宅配の利用増加はここにも影響を及ぼしているようだ。
最近では、ネットで物を買う以外にも、ネットショップを運営したり不用品を売ったりする人も増えている。小さな物を送る時に、定形外郵便やゆうメールを利用することも多いだろう。今回の値上げは、そういうところにも影響が出そうである。
ただし、日本郵便には、送る物の大きさなどによりこれらよりもお得な方法がある。「レターパック」である。
A4サイズ、4kg以内の物であれば、全国一律の料金で利用できる。「レターパック」には「レターパックプラス」と「レターパックライト」の2タイプがあり、厚さが3cmを超えるものは「プラス」、3cm以内のものは「ライト」と使い分けることができる。「プラス」は510円、「ライト」は360円。全国どこに送ってもこの料金である。
例えば、A4サイズで4kgの物だと、定形外郵便であれば規格外の大きさになるので1330円かかってしまうが、レターパックプラスであれば510円。厚さが3cm以内であれば360円ですむ。
これらのサービスをうまく利用すれば、今回の値上げにさほど影響を受けなくてすむかもしれない。
ただし、はがきに代わるようなサービスは見当たらないので、はがきを使う機会の多い人にとっては痛い値上げになるだろう。
郵便はがきが初めて日本で発行されたのは、1873年(明治6年)である。当時は、東京と大阪の間を、3日以上かけて届けていたという。
それから144年。地球の反対側にいる相手にも、一瞬で思いを伝えられる時代になった。確かに便利だが、長い距離を旅して届いた郵便物に対する愛着のようなものも捨てがたい。
今回の値上げによって、郵便離れがこれ以上進まないことを願う。