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ライザップと言えば、芸能人を使ったダイエット実践をCMで紹介することで、一躍多くのユーザーを獲得した企業です。
「結果にコミットする」と言う大胆なフレーズと、独特のBGMでダイエットに成功した芸能人が登場するCMを見て、ダイエットに踏み切った一般市民も多いはずです。
そんなライザップですが、業績と言う意味では株主にコミットできなかったようで、最新の決算で赤字になってしまいました。
ここからライザップは巻き返すことができるのでしょうか?
赤字の原因は子会社の損失
ライザップが赤字に転落した一番の原因は子会社の赤字です。
ライザップは多角経営を展開するため、アパレル企業、出版社、エンターテインメント店などを傘下にするM&Aを積極的に展開してきました。
有名な所ではCD/DVD・書籍販売チェーン「新星堂」を展開するワンダーコーポレーションや化粧品販売のジャパンゲートウェイ、フリーペーパーを発行するサンケイリビング新聞社や「ぱど」などです。
これらの企業はライザップが1年以内に買収して子会社化したのですが、その効果がまだまだ業績に反映できてない状況にあるようです。
好調な部門を重視した経営へ
2019年3月期の通期業績予想を下方修正したライザップですが、その修正幅はかなりのものです。
売上高は前回予想から191億円減の2309億円、営業損益は263億円減となる33億円の赤字となり、純損益は229億4000万円減となる70億円の赤字を見込んでいます。
株主に予定していた配当も無配になり、今後株主から経営陣の責任を問う声も上がってくることが予測されます。
これ以上の赤字を避けるために、ライザップではM&A手法の取りやめと、「ライザップゴルフ」などの好調な事業に対して資源を集中して利益回復を目指すこととしています。
広告費を削減することがどこまでできるか?
ライザップがここまで知名度をアップできたのは、やはりCMの効果です。
芸能人を採用するということは、その分広告費がかさむことは事実で、最近ではかつてのようにダイエットに成功した芸能人をCMに起用することは少なくなりました。
そもそもライザップはどこの部門を中心に位置付けて経営したいのかが不透明です。
ダイエット・健康部門を柱として副次的に子会社の事業をリンクさせるのか、それとも子会社の事業を柱にしたいのか、そこがまだ見えてこないのです。
まずはライザップ社の「柱」がなんであるかをアピールしてくれないと、会社への信頼もサービスへの信頼も回復できないですし、その結果業績の回復も進まないかもしれません。