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2019年1月3日に発表された、第61回ブルーリボン賞。
今回は、昨年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞した「万引き家族」や、大ヒットした「カメラを止めるな!」などがノミネートされました。
このブルーリボン賞ですが、実は映画界の他に、鉄道界でも同名の賞があるのをご存知でしょうか?
今回は、この二つのブルーリボン賞について解説していきます。
映画のブルーリボン賞
映画界におけるブルーリボン賞は、1950年に創設された日本の映画賞で、主催しているのは東京のスポーツ紙7社の映画担当記者で構成されている「東京映画記者会」です。
創設当初は、「東京映画記者会賞」という名称でしたが、後に現在の「ブルーリボン賞」に改称されました。
賞金などは、加盟各社の合同出資と、映画会社の賛助金で賄われています。
作品賞、個人賞の計8部門を毎年1月に発表し、翌2月に受賞式が行われます。
元々は、他紙記者同士の親睦的組織という名目で始まりましたが、各社の会員数が徐々に増え、最大で17社、80人の組織にまで成長します。
規模が大きくなると、当初の目的である「親睦」から「賞レースの選考会」になり、1960年には大手新聞社が同会から脱退し「日本映画記者会賞」が設立されるなど色々揉めたこともありました。
現在は、主要スポーツ紙7社が主催となって運営しています。
どうしてブルーリボン賞という名前になったかというと、設立当時は受章者への賞金なども無かったため、賞状に青色のリボンを結んで渡したことから「ブルーリボン賞」と呼ばれるようになったそうです。
この青いリボンには「青空の下で取材した記者が選考する」という意味が込められています。
過去の作品賞には、名だたる名作が名前を連ねています。
鉄道界のブルーリボン賞とは?
鉄道界のブルーリボン賞は、鉄道友の会という組織が1958年に制定した、日本の鉄道車両に対する賞のことです。
JRや私鉄各社の鉄道車両が、鉄道ファンを代表する人達から審査され、受賞が決まります。
賞の性格上、全般的に特急車両が選ばれやすいこともあるため、ブルーリボン賞に選ばれなかった候補車輛の中で、新技術やデザインで賞に値すると認められた鉄道車両には、投票数とは無関係に「ローレル賞」に推薦されます。
その後、選定委員会によって、ブルーリボン賞とローレル賞が一緒に発表されます。
賞金などはありませんが、記念の盾と表彰状が受賞した鉄道車両を持っている鉄道各社に授与されます。
鉄道ファンは、この授賞式に合わせて撮影会などを行なうことが通例となっています。
実は、映画界、鉄道界以外にも、もう一つブルーリボン賞があるのはご存知ですか?
1838年から行なわている「大西洋最速横断船舶」を表彰している賞です。
現在では行なわれていませんが、1998年までブルーリボン賞が大西洋最速横断船舶に授与されていました。
受賞した最速船舶には、細長いブルーのリボンをトップマストに掲揚する栄誉が与えられました。
また他にもアメリカの教育省が優秀な学校に授与する「Blue Ribbon Award」も直訳すると「ブルーリボン賞」になります。
映画界や鉄道界、船舶会や教育界のブルーリボン賞。
ブルーリボンの意味はそれぞれ違いますが、最高の栄誉であることは共通しているということですね。