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仮想通貨の本質は、「誰もが信じれば価値がある」ということだ。
日本円にしても同じで、日本円に誰もが価値を認めて信頼しているからお金としての価値がある。
では、沖縄の独自構想として進められている仮想通貨「琉球コイン」はどうだろうか。
琉球コインとは一体何?
沖縄独自の仮想通貨である琉球コイン(仮称)をつくり流通させようとする構想があることが分かった。
この構想では沖縄県内外の企業や金融機関の間で検討されているという。
技術としては仮想通貨で一番の知名度を誇っており最も取引されているビットコインに使われている先端技術・ブロックチェーンを活用するとのことだ。
この計画を提案して支援するのがビットバンクで促進を支援するメディアフラッグが県内の金融・流通・通信・交通機関などの主要企業に構想への参画を提案している。
導入でどうなる?
琉球コイン導入後の沖縄を考えてみる。
沖縄は今政治的に非常に難しい状況に置かれている。与党である自民党の沖縄選出議員は、自民党の対米政策に反発して全員離党している。沖縄県知事の翁長氏も、中央政府への反発を強めているのだ。
高江ヘリパッド問題など、沖縄県の県民感情としては、本州の国防のために自分たちが犠牲を強いられているという感覚をもっており、その感情をアジテートするもの、黙殺するものと、カオスな状況が続いている。
そのような状況の中、沖縄県内外の企業が、琉球コインという独自通貨を発行する場合、どうなるのだろうか。
まず、琉球コインの成否について考えてみたい。この際、法制度の細かい話は抜きに、経済合理性や投資対象としても魅力があるかのみを考える。
沖縄経済が独自通貨を持つこと
沖縄経済の主力産業はやはり観光だ。観光が主要産業の沖縄だからこそ、筆者は琉球コインは運用次第でしっかりと流通する可能性を持つと考える。
基本的に、既にそれなりに便利な日本円と、日本の銀行の決済インフラがある以上、新たな仮想通貨を打ち立ててもうまくいかない。なぜならば「必要性」に乏しいからだ。
最近、ビットコインの決済を受け付ける店舗が増えてきたが、それはあくまで、「ビットコイン」が徐々に市民権を得てきて、保有する人が増えたから、それを使いたい人にニーズに対応するためでしかない。
現金しか受け付けない店よりも、クレジットカードでの支払いも受け付けてくれる店の方が、ビジネスチャンスが多い。それと同様に、決済手段の一つとしてビットコインを増やすという発想だ。
ビットコインが普及してきた原動力は2つある。
1つ目は、初期段階において、犯罪集団のマネーロンダリングや、銀行口座を持てない貧困国での決済手段としての必要性。
2つ目は、そこからその可能性に投資したいと思った人が増えたことによる投資魅力性だ。
重要なのは、まず必要性が先に来ることであって、「なんとなく便利そう気がする」程度では、結局そのまやかしをもとにふくれあがったバブルが生まれるだけ。
ちまたで詐欺コインなどと言われる、様々な新発の仮想通貨は、この必要性をデザインし切れていないものが多い。結局、使う人がいないので、「流通しそう」という期待感だけで投資した人が、幻想から目覚めれば、一気にみんなが手放してしまうので、紙くずになってしまう。(実際は紙くずにすらならないが)
そう考えたときに、琉球コインの必要性は何だろうか。
それは、日本有数の観光地であり、世界中から人が訪れる沖縄にとっては自明だ。
様々な国の通貨との両替が発生するのだ。
ドルから円に換えるような場合、かなりの手数料が持って行かれる。これは、旅行者にとっては大きな痛手となる。
例えば、琉球コインの決済店を沖縄全土に増やし、各国の通貨から琉球コインへの両替手数料を極限まで下げれば、その分の新しい需要を掘り起こせるわけだ。
琉球コインでの決済にメリットがでるような価格設定にすることで、「じゃあ北海道より沖縄に行こうか」という人を増やすことが出来れば、新発の仮想通貨としてはかなり大きな優位性を持つ。そういう制度設計が出来れば、琉球コインはしっかりと普及するだろう。
投資対象としての魅力は?
一方、投資対象としてはどうか。
短期的に見れば、仮想通貨バブルの現在、琉球コインのローンチと同時に購入することが出来れば、かなりの利益をえることができると考える。
これほどの必要性に裏打ちされた、「値上がり期待」はそうそうないからだ。
しかし、それは長く続くものでは無い。あくまで沖縄の実体経済に連動して上がり下がりするのが本質。
ただ、琉球コインに利子が付けば、それだけもちたい人が増えることになるので、沖縄経済の活発化が期待できるかもしれない。
筆者としては、沖縄経済が日本経済の動きを無視して、その域内だけ自立回復するようなことはあり得ないと考えるため、むしろ、琉球コインで本格的に沖縄経済が独立してしまうような場合、常に日本円を出稼ぎにいく必要に迫られ、うまくいかないのではないかと考える。
あくまで、沖縄の今後の経済発展がどれくらい見込めるかによって、琉球コインの将来は決まってくるだろう。
そう考えたときに、やはりおすすめしたいのは「ノアコイン」だ。
ノアコインについてはこちらの記事を参照いただきたいが、基本コンセプトは「琉球コイン」と同じ。
一番の優位性は、なんといってもノアコインが使用されるフィリピンの今後の経済発展への期待だ。それにフィリピンという国柄、仮想通貨へのニーズも高い。
琉球コインへの投資を考えるくらいであれば、ノアコインの方が対象としては魅力があるといえる。
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