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本家無印良品が、商標権登録の訴訟で、パクリ無印良品に敗訴するというショッキングなニュースが飛び込んできました。
今回は、今後の無印良品はどうなるのかということについてまとめていきます。
無印良品パクリ問題
この問題が最初に発生したのは、2001年のことです。
タオルや寝具など織物の商標権が2001年に中国の海南南華公司という商社によって登録され、2004年8月に、北京棉田という会社に譲渡されました。
この商標権を巡って、日本の本家無印良品は商標権取り消しを求め提訴しましたが、全て却下されました。
そして今回の裁判の決定です。
訴えていた無印良品が、パクリ無印良品に会社の商標侵害で逆提訴され、一審で敗訴しました。
複数の中国メディアが一斉に報じ、ネット上でも物議をかもしています。
中国のパクリ無印良品は、商品のデザインや、店舗のデザインなどが全て本家無印良品と瓜二つです。
唯一違うのは、商品の品質です。
タオルなどの手触りや質感は、中国のお客さんからも評判がすこぶる悪いようです。
ネット上でも「ゴミだ」、「恥知らずにも程がある」という厳しい声が上がっています。
無印良品だけじゃない!日中関係にも大きな影響を及ぼす
連日報道されている米中貿易戦争問題ですが、日本も対岸の火事ではありません。
日中間でも貿易摩擦が発生しています。
日本の外務省が粘り強く交渉を行なってはいますが、無印良品の問題をはじめとした、日本企業の商標権問題は、日中関係に大きな影を落としていることも事実です。
中国でこれほどまでにパクリ問題が横行しているのは、中国当局の知的財産権侵害を放置した不作為が原因です。
中国の知的財産権侵害は米中貿易戦争の要因としても議論されています。
中国がパクリを行なうのは、今に始まったことではありません。
そして品質なども完全にコピーしたパクリを行なうならまだしも、質の悪いパクリを行なうのは、中国のお家芸ともいわれています。
古くは、日本を代表する特撮「ウルトラマン」のパクリ問題や、黄色く着色されたアニメ「機動戦士ガンダム」など、挙げればキリがないほどのパクリを行なっています。
経済大国になった中国ですが、知的財産権侵害は、国際社会からも大きな批判を浴びています。
日本やアメリカ以外にも、フランスやイギリスといった欧米諸国のブランド品の偽物などは昔から問題になってきました。
今回、裁判所が本物を敗訴にしたことにより、中国に参入している企業全体が、中国戦略を考える必要があるのではないでしょうか?
無印良品は、店舗名を「無印良品MUJI」として対抗処置を取りましたが、結局はいたちごっこでしかありません。
中国の消費者が、本当に質のよい商品を求めて、パクリ企業を糾弾するしか、日本企業が生き残る道はないのかも知れません。
しかし、最後に勝つのは「品質の高さ」です。
中国と言えば、孔子や老子といった哲学者が有名ですが、老子の言葉に「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉があります。
悪いことをしていても、いつかは必ず見つかり罰を受けるという意味です。
中国のパクリ業者はそのことをしっかりと頭に入れておくべきでしょう。