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ロシアとウクライナとの間で軍事的な緊張が高まっています。
ウクライナ海軍は11月25日、ロシア連邦保安局の監視船が発砲し3隻を拿捕したことを発表しました。
現場は、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島近海で起きており、ロシアとウクライナの緊張が高まっています。
ただでさえ両国の緊張状態は続いていたにもかかわらず、ここにきてロシアがウクライナに対して挑発的な対応を取った理由は何なのでしょうか?
今回の事件はロシアによるウクライナのイメージ低下を狙ったもの
ロシアとウクライナとの間ではクリミア半島をめぐる領土問題が続いています。
発端は、ロシアが「親ロシア勢力による要望」を根拠にしてウクライナ領であったクリミア半島を併合したことです。
2014年に行われた強引な併合は当事者であるウクライナだけでなく、ウクライナを支援するヨーロッパやアメリカなどの態度を硬化させ、現在に至るまで経済制裁が行われる事態になっています。
ロシアはもちろんヨーロッパ諸国やアメリカに対して批判を繰り返していますが、今回の事件は「ウクライナの挑発」を世界的にアピールする要素があると思われます。
「領土問題」が存在していることをイメージづけたいロシア
ウクライナ側からすれば、ロシアが加担して反ウクライナ勢力を扇動してクリミア半島を奪ったと言う明確な根拠があります。
一方、ロシアは対外的にも「領土を奪った」と言うイメージが付きまといますが、これを払しょくするためにはまず両国の間に「領土問題」があることをイメージづけなくてはなりません。
つまり、ロシアがウクライナから領土を奪ったのではなく、もともとクリミア半島は慮度問題を抱えている地域であり、話し合いが必要であるとロシアは国際社会にアピールしたいのです。
「領土問題」として今回の件を話し合えば、ウクライナは本来自分の領土であったものを結果的に「国際社会の理解の元」奪われるリスクを背負ってしまうことから、今回のロシアの行動には大きく反発するでしょう。
ロシアは国連に対して安全保障理事会の招集を要請しました。
このことからも、自分から引き金を引いた立場であるにもかかわらず、自らを領土問題を抱える被害者であるかのようにふるまうロシアのしたたかさがうかがえます。
ロシアは日本との間でも北方領土問題を抱えていますが、北方領土の場合も過去の例などを持ちだして一向に誠意ある対応をしようとしません。
ロシアのしたたかさは、今に始まったことではないわけですが、今回の強硬な姿勢は見ているとかつてのソビエト連邦をほうふつとさせるような姿勢であり、世界が平和を望んでいることに対して逆行している態度でありとても残念です。