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今週の週刊誌はなかなか面白い。
いまやトップ週刊誌の座をほしいままにしている週刊文春。この文春の不正を、ライバル誌である週刊新潮が暴いたのだ。
その内容は、「文春が、新潮のスクープを盗んでいた」というもの。
週刊文春は、「文春砲」という造語が定着するほど、スクープ発掘力にたけた週刊誌とみなされている。週刊文春の新谷編集長は、その手腕が話題となり、本まで出版するほどの勢いだ。
そんな文春が、新潮のスクープを盗んでいたということを、新潮自身が暴いて、誌面で告発したのだ。
その告発内容について見ていこう。
文春社員が新潮の中吊り広告を不正入手
週刊新潮の記事では、文春社員と思われる男性が、週刊新潮の中吊り広告をコンビニでコピーしている姿がおさめられた写真が掲載されている。
通常、週刊新潮と週刊文春は木曜日に発売される。その木曜日発売の冊子に掲載される記事は、火曜日の22時まで修正が可能なのだという。
しかし、電車の中吊り広告だけは、火曜日の朝までに完成して、印刷しなければならない。
つまり、中吊り広告でスクープの見出しを掲載しつつも、火曜の朝から夜22時までで、記事の内容をブラッシュアップする猶予があるのだ。
さらにもう一つ、新聞広告がある。新聞広告は記事と同様、夜22時まで変更が可能。
つまり、仮にライバル誌の中吊り広告を火曜の昼頃に入手できれば、どのようなスクープをライバルが入手していて、どこまで具体的な取材が進んでいるのかおおまかにつかむことができるのだ。
その上で、夜までに記事を仕上げ、かつ前日にネットメディア等で「スクープ速報」と題して配信してしまえば、他社のスクープを盗むことができる。
週刊新潮は、この疑惑を追求するため、複数の広告ルートに違う種類の広告を流し、どこから文春へ広告が流れているかを突き止めたのだ。
動かぬ証拠を突き止めた新潮は、文春の新谷編集長へ突撃取材。シラをきる新谷編集長も、次第に形勢が悪いと判断したのか、「取材抜きで胸襟を開いて話し合いたい」と申し入れたそうだ。
「親しき中にもスキャンダルあり」という言葉を残した新谷編集長が、親しき中を使ってスキャンダルを丸め込もうとした瞬間だった。
文春の反応は?
これに対して、週刊文春は広告の盗み見を否定。親元の文藝春秋も否定する事態となった。
しかし、週刊新潮の取材の執念はすさまじく、記事を読めば誰しも文春の不正を認識せざるを得ない内容だ。
週刊新潮の記事の文末には、不正を認め、正常なライバル関係に戻してほしい旨の文春に向けたメッセージが記載されていた。
また面白いのが、過去に文春にスクープを掴まれて信用を失った武藤貴也議員などが、文春に対して強い非難を述べていたことだ。
武藤貴也議員に限らず、文春に人生を壊された人は多い。もちろん、週刊誌の仕事として、そういったこともあるのはわかる。しかし、人の人生を破壊しうる力をもつメディアこそ、高い倫理観をもって仕事に臨まなければならないのではないだろうか。
今後の展開予想
今後、文春がこの件に対してどのような見解を述べるのか、注目が集まるところだ。
また、文春のスクープ至上主義には批判も多い。文春を嫌っている人も多いだろう。
こうしたアンチ文春を巻き込んで、大きな話題を呼ぶことが予想される。
引き続き見守っていきたいニュースの一つだ。