豊洲市場の問題が次々と発覚している中で問題視されているのが石原慎太郎元都知事だ。東京都も今までの「石原元都知事に責任はない」としてきた従来の方針を見直すことが表明されている。
今後は豊洲市場への移転を巡り石原元都知事の責任が追及されていくことになる。巨大な利権ともつながっていると指摘されている豊洲市場の問題で石原元都知事はどう関わっていたのか。
石原慎太郎は豊洲問題で逮捕されるか?
小池百合子都知事は石原慎太郎元都知事に対して責任を問う姿勢を打ち出している。石原元都知事の責任として争点になってくるのが豊洲市場の土地を購入したことの是非と事実関係について。
豊洲の土地を石原氏が都知事時代に購入しているのだが、土壌汚染が確認されていたにも関わらず汚染対策費用を適正に見込まないで購入したことによる責任が問われている。豊洲の土地を578億円で購入し、さらに汚染対策費として541億円もかかっているのだ。
また、豊洲市場にはさまざまな利権が絡んでおり談合があったのではとの噂まである。そのため、豊洲市場に関するさまざまな事実関係を明白にすることが必要なのだ。この過程で石原元都知事が不正に手を染めていた場合は十分逮捕の可能性がある。
責任追及の手は止まらず
小池都知事も「最も重要なことは豊洲市場の土地の売買契約に関してのさまざまな問題の解明、そして当時の(石原)都知事の損害賠償責任があるのかどうかという損害の内容の確認、そして損害額の算定」と述べている。
つまり、小池都知事は石原元都知事の責任をこれからも追及していくことを公言しているのだ。現在行われている豊洲市場の用地売買を巡る住民訴訟でも当時最高責任者であった石原元都知事の証人尋問を求める動きがある。
果たして石原元都知事が今後どのような言動を見せるかに注目だ。このままでは逃げている印象となる。石原元都知事には当時の責任者としてまずは説明責任を果たしてほしいものだ。
豊洲市場の問題が叫ばれている中で石原元都知事の責任を追及する声が挙がっている。小池都知事も責任が誰にあったのかを追及する姿勢を見せている。確かに過去の責任を追及するのは大事だろう。
しかし、現在の優先順位としては築地の移転をどうするかが先ではないのだろうか。今石原元都知事に責任があったと認定されても誰の利益にならない。それよりもまずは未来に向けてどうしていくべきかを議論すべきだと思う。
そして、築地移転の問題が無事に解決してから責任を追及していけばいいのではと思ってしまう。とにかく一番迷惑を受けている築地市場関係者が納得する形でまずは築地移転問題を解決してほしい。
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