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巷で11月15日ころから2週間ほどにかけて、太陽が隠れるという情報が出回っている。中には太陽が隠れることで外気温がマイナス50度まで下がり、作物の壊滅など大災害が起こるというようなものまであるから驚きだ。
まるでノストラダムスの予言めいた噂だが、ホワイトハウスが29日に太陽嵐などの宇宙天気対策に乗り出す計画を示したのは確かである。 パニック映画のような未曽有の災害が起こるかは別としても、アメリカが大規模な対策を決定した背景には何があるのか。
そもそも太陽嵐とは?その影響による被害
太陽嵐とは、大規模な太陽フレアが発生する際に放出される電磁波などによって、地球に甚大な被害を与える現象のことである。地球には磁気圏や大気圏があるため、電磁波に含まれる紫外線や磁場などの多くは通常では地上まで到達することはほとんどないと考えられている。
しかし大規模な太陽嵐により磁気圏内に電気エネルギーが生成されると、強い電流が電離層に流れ連鎖していき、最終的に地上の電力施設に影響を与えてしまうのだ。これは過去に何度も例が見られていて、当時はいまほど電力に頼っていなかったことや規模の小ささから一部地域の被害にとどまっている。
特に大きかった被害は1859年のキャリントン・イベント(Carrington Event)と呼ばれるものだが、電力がまだ普及途中だったおかげで被害は最小限だったといえる。
それでもその影響は大きくヨーロッパや北アメリカ全土の電報システム停止や、電信用鉄塔から火花が散る、電報用紙が自然発火を起こすなどの被害が出た。
懸念される現代社会への影響とは
電力普及の途中でさえこれだけの被害を出した太陽嵐。もしこれが現代社会に襲いかかるとどうなってしまうのだろうか。サイエンス記事が「近代の中で最大規模の太陽嵐が直撃した場合」を予測した結果、被害額はアメリカだけで240兆円にのぼるのではないかと見られている。
電力のない生活が難しい現代でこのような大規模なインフラ停止が起これば、世界中の被害総額は計り知れない。アメリカが今回対策に乗り出したのは、最近の太陽の動きが関係しているだろう。NASAによれば、それほど大規模な直撃を受ける可能性は10年以内だと12%ほどと見ている。
低いと見るか高いと見るかは人次第だが、実は2012年7月に最高レベルの太陽フレアが地球を直撃しかねないコースで掠めていってたことが分かっている。
宇宙大国のアメリカが先を見据えて動く理由としては、太陽嵐による被害の大きさは納得できるものだろう。
宇宙を含め、自然はいつ牙をむくか分からない。日本も今のうちに地震と同じく対策しておく必要があるだろう。