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以前、スルガ銀行の株価下落に関するブログを書きました。
8月17日のニュースでは、その株価下落の原因になったシェアハウス問題の根本的原因は、スルガ銀行のボーナス査定の仕方に問題があったようです。
今回は、スルガ銀行のボーナスについてまとめていきます。
スルガ銀行のボーナス額は幾ら?
スルガ銀行が今現在出している新卒者募集の求人情報では、初年度の月給は「21万円程度」と表記されています。
今回のニュースでは、ボーナスの支給額幅は年間で4カ月~1年分という驚きの金額が報道されました。
査定の内容がよければ、年間のボーナス支給額は「21万円×12カ月=252万円」ということになります。
初年度が21万円の基本給ですから、係長クラス、部長クラスになると、それ以上になるでしょう。
普通の会社員であれば、給与の3カ月~5カ月を夏冬の2回に分けて支給されるのが普通です。
しかし、スルガ銀行では成績如何で一般のサラリーマン以上のボーナスを手にしていたということですね。
ボーナスの査定が決まるのは融資額の成績?
スルガ銀行のシェアハウス問題は、通帳の改ざんなどによる不正な行為によって引き起こされた事件です。
この行為に走らせた原因が、ボーナスの査定方法にあると報道されています。
「融資」というポイントを稼ぐために、不正行為に走らせるのは個人のボーナス査定の「利益至上主義」から生じたことだったのです。
スルガ銀行では、シェアハウス問題などが発覚した後に、ボーナスの制度を変更していますが、既にスルガ銀行の信用は失墜しているも同然です。
金融庁は、この利益至上主義がずさんな融資を生んだとみて、経営陣の責任を問う方針です。
「利益至上主義」。
スルガ銀行は地方銀行として地道に地域密着をしながら運営をしてきました。
創業者である岡野喜太郎氏が設立したスルガ銀行の前身である共同社から数えて今年で122年になります。
岡野一族が2016年まで頭取を務め、日本企業にありがちな「殿様企業」の典型的な会社でした。
シェアハウス問題などで古い体質と批判されたことを受け、2016年には岡野一族以外からIT畑にいた現在の米山明広頭取に人事刷新を図りました。
しかし、株価の下落は一向に留まらず、そして今回の報道にもある「利益至上主義」が明かされたことで、さらなる窮地に立たされることになったスルガ銀行。
米山頭取も、IT部門ではありましたが、一時期は同行の支店長を務めるなど、融資問題の責任の一端を担っていたこともあります。
一族経営が非難されたとしても、米山頭取自身がスルガ銀行の体質にどっぷり浸かっているのが現状でしょう。
米山頭取が、これまでのスルガ銀行を本気で変えたいと考えているのであれば、生半可な手腕ではまず無理です。
外部からヘッドハンティングする可能性もあります。
今後のスルガ銀行が変わるためには、それくらいのてこ入れが必要なのではないでしょうか?
ただ、スルガ銀行が変わったとしても、消費者の目はさらに厳しくなっていくでしょうし、銀行として今後運営していけるのかどうかも注目されています。