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スルガ銀行の株価が下げ止まりません。
2018年1月の時点では2,544円の値段だった株価が、2018年8月15日午前10時44分のチャート速報では778円まで下がっています。
どうしてここまで値崩れしてしまったのでしょうか?
今後株価が上がる素材はあるのでしょうか?
今回はスルガ銀行の株価についてまとめていきます。
スルガ銀行株の下げ材料は何?
1月から徐々に下がっていたスルガ銀行の株価ですが、4月18日に前日比-19.24%の-299円もの株価の下落がありました。
東証一部に上場している企業で1日にこれほどの下げ幅を記録することはめったにありません。
そもそも1月から株価が下がり始めた材料に「スマートデイズ問題」があります。
女性専用シェアハウスを運営するスマートデイズが経営破綻し、投資家への賃料支払いが滞るという事態になります。
スルガ銀行はこのシェアハウス購入者に対して「不正融資」をしていた疑いが発覚しました。
その後、金融庁の立ち入り検査が入り、スルガ銀行役員がシェアハウス融資の過程で不正融資に関与していた可能性があると発表。
それ以外の不動産物件の融資案件でも同様の不正融資が行われていたことが発覚しました。
これら一連の事件により、スルガ銀行の社会的信用は失墜。
社外に第三者委員会を設置して、一連の事件の全容解明をすると発表して収束を図ろうとしていますが、現在も株価の下落は止まらず、このままでは破産もあるという見方が体勢を占めています。
8月15日の地元静岡新聞で以下のニュースが流れました。
「スルガ銀行は14日、本店営業部に勤務していた男性行員(40)が2015年4月から18年6月までに顧客3人の定期預金計約1億6500万円を不正に解約し、担当する取引先への融資金として流用していたと発表した。スルガ銀は13日付で行員を懲戒解雇処分とし、刑事告訴についても検討している。
スルガ銀によると、6月中旬、スルガ銀が送付した書面を確認した顧客の一人が自身の預金残高が減っていることに気付き、本店に問い合わせた。スルガ銀が内部調査したところ、行員が顧客3人の定期預金を不正解約していたことが判明した。」
スマートデイズ問題に加え、定期預金の不正流用は今後の株価下落に拍車をかける事は間違いないでしょう。
今後株価上昇につながる材料はあるのか?
銀行は信用が資本です。
信用を失った銀行は、資本を失った企業と同じという見方がほとんどです。
実際に、個人投資家、株価診断、証券アナリストの予想株価の差が激しく、もし上がったとしても、株価の売買による上がりのため、銀行自体に価値があって売買されるものではなく、マネーゲームの紙切れと化しているのが現状です。
ネットの声を見ても否定的な意見が多く、著名な証券アナリスト達の見方も、今後の株価は厳しいものになると予想されています。
そして定期預金の不正流用でさらなる窮地に立たされたスルガ銀行。
今後は破産申告まで追いつめられるのではないかという意見が大半です。
不正融資から、不正流用まで、ここまで泥にまみれたスルガ銀行が浮上するためには、もはや、大手銀行への吸収合併を含む「身売り」しかないように思います。
ただ、ここまで悪いイメージのついた銀行を欲しがる企業があるとも思えません。
海外企業(特に中国など)が窓口銀行として買収する可能性もありますが、どう転ぶか全く読めない状況です。
不正で被害を受けた融資顧客や、定期預金を不正流用された顧客ももちろんですが、なによりスルガ銀行に預金をしている一般顧客は、今回の報道を受けて預金口座の解約をする可能性が高いです。
スルガショックのような状態になることは避けられないと見るべきでしょう。
株価の上昇で利益を得たいトレーダーには耳の痛い話かも知れませんが、まず上昇する材料が現状見つからないのが本音です。
今後のニュースを見守るしかなさそうです。