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大手ファミリーレストランチェーンのすかいらーくが、2020年までに国内外の系列店舗で使用している「プラスチック製のストロー」の利用廃止を発表しました。
日本国内の外食大手では初めての試みとしてニュースになりました。
今回は、この「プラスチックストローの代わりになるもの」についてまとめていきます。
なぜプラスチックストローなのか?
元々プラスチックストローが問題になったきっかけは、EU(ヨーロッパ連合)が発表したプラスチック製ストローの規制案です。
海洋ごみの約85%はプラスチック製品であることに着目し、ストローを含む使い捨てプラスチック製品に規制をかけることで環境汚染を食い止めることが目的です。
2019年をめどに、欧州議会と加盟国で議論されることになりました。
規制の対象になるのは、ストロー、スプーン、フォーク、ナイフ、皿の他に軸の素材がプラスチックになっている綿棒や、風船を結びつける棒なども含まれています。
また、プラスチックの規制以外でも、海岸のごみの27%を占める「釣り用品」のメーカーに対して、ごみ収集費用を負担させるなど、EUの海洋汚染改善に向けた本気の動きが注目されています。
プラスチックストローの代替えになるのは?
大手コーヒーチェーンのスターバックスでは、すかいらーく同様に2020年までにプラスチック製ストローの廃止を発表しています。
プラスチック製ストローの代わりに、飲み口が付いたプラスチック製の蓋を提供することを決定しました。
プラスチックストローの代替えにプラスチックを使うことに対して「あれ?」と思われるかもしれませんが、実はプラスチック性のストローはリサイクルができないため、ごみとして捨てられるしかない運命です。
その点プラスチックの蓋だと、リサイクルをすることができるため、ごみを減らすということについてのミッションは果たしていることになります。
しかし問題になるのが、フラペチーノなどの「食べるコーヒー」です。
現状はプラスチック製のストローを提供していますが、今後は紙製のストローやスプーンを使うことが検討されていますが、制作コストが高くなるため、ドリンクの料金が高くなる可能性があります。
すかいらーくは代替えストローの素材に自然分解するプラスチックの導入や、食材を素材としたストローなどの導入を検討しているようです。
「スターバックス」や「すかいらーく」に続く企業は表れるのでしょうか?
プラスチックストローは、基本的に必要経費です。
ストロー代は料理の代金に含まれていません。
しかし、ストローのコスト増は外食産業の利益を圧迫することは確実と見られているため、他の外食産業も手を出しづらい部分でしょう。
コーヒーチェーンとファミレスチェーンの大手がストロー問題にメスを入れたとなると、次に注目されるのは、「ファーストフードチェーン」でしょう。
マクドナルドやモスバーガー、ロッテリアといった日本のハンバーガーチェーンをはじめ、ケンタッキーや吉野家、サブウェイといった企業もストロー問題を見ないふりができなくなります。
実際にストロー問題に取り組めるのは「資金力」と「CS活動力」がある企業に限られるでしょう。
しかし、日本人的に「わが社は大丈夫」で果たしてこの問題は解決するのでしょうか?
今、世界中がストロー問題に注目しています。
外食産業が一丸となってこの問題に取り組まなければ、プラスチックごみによる海洋汚染が無くなることはないでしょう。
日本には外食産業を束ねる機関が数多くあります。
それらの協会や連合会が企業間、ジャンル間の違いを越えて、プラスチックストロー問題に取り組むことを期待したいですね。
もちろん、外食産業だけではなく、他の業種や行政も協力しなければ、絶対に成し遂げられない規模の問題だということを認識するべきです。
「WE ARE THE ONE.」。
今一度世界が一丸となって環境汚染を考えるきっかけになるといいですね。