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さる7月6日から降り続いた豪雨で、西日本を中心に平成最悪の被害をうけた日本列島ですが、これからの時期もっと気になるのは「台風」の存在です。
7月20日現在、南太平洋には台風10号が発生していて、沖縄本島方面に向かってゆっくりと北上している状況です。
この台風10号、本州に直撃する進路をとる可能性はあるのでしょうか?
また、豪雨で被害を受けた西日本に大雨をもたらす可能性はないのでしょうか?
台風10号の進路の鍵を握る「2つの高気圧」
ここで、台風の動きに影響を与える要素を2つご紹介しましょう。
1つはジェット気流(偏西風)です。
ジェット気流は、西から東に向かって流れている上空の気流で、台風が日本に近づいてから進路を東に変えるのはジェット気流が影響しているのです。
もう1つは高気圧です。
高気圧は低気圧の一種である台風にとって「壁」になりますから、勢力の強い高気圧がある場合は台風がブロックされて進路を変えてしまいます。
7月20日時点の状況では、ジェット気流が蛇行していて大陸方面を通過しているので、日本に近づいても台風はジェット気流の影響をうけません。
また、太平洋高気圧とチベット高気圧、この2つの高気圧の勢力が強く、日本列島をすっぽり覆っている状況でもあります。
豪雨被害を受けた西日本は雨が降らない?
7月21日以降の天気概況も、現状とあまり変わりがないようです。
太平洋高気圧とチベット高気圧は、相変わらず勢力が強いまま日本列島を包み込む状態が続きます。
2つの高気圧がいるせいで温度はどんどん上がって、7月末までは猛暑が続くものと思われます。
この2つの高気圧が壁になるので、台風10号は日本列島に近づくことも出来ず、このまま沖縄近海を通過して中国本土に向かう進路予想となっています。
気になるのは豪雨で被害を受けた西日本への影響です。
2つの高気圧がしっかりブロックしてくれるおかげで、台風が直撃することは避けられますが、その分猛暑が復旧作業の妨げになるでしょう。
また、台風から湿った空気が流れ込んでくるので、積乱雲が発達しやすい状況にはなりますから、来週中は急な雷雨が襲ってくる可能性もあります。
今まででは考えられなかった気候になりつつある日本ですから、様々な備えはしておいた方がよさそうです。
台風10号は何とかやり過ごせるものの、南太平洋では海水温が高い状態が続いているので、台風が発生しやすい状況が続くようです。
そのため、今後も台風がどんどん発生して、高気圧やジェット気流の状況によっては日本列島に台風が接近、上陸する可能性も出てきます。
今後しばらくは、気象情報に十分注意しておくことが必要でしょう。