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東京都議選(7月2日投開票)まであと1ヶ月。
1日現在、42選挙区に計236人が立候補を予定している。そのうち、都民ファーストの会が公認する立候補者は28人。代表に就任した小池百合子都知事は、公明党などの支持勢力と合わせ、過半数である64議席の獲得が勝敗ラインだという見解を示している。
都議選の舞台を借りた、小池都知事VS自民党の戦い。その行方に注目が集まっている。
離党届と代表就任
小池百合子都知事は1日、自民党の二階幹事長に電話を入れ、秘書を通じて離党届を提出した。都知事選に立候補する際に進退伺いを出したものの、その扱いは宙ぶらりんのままだった。ここへ来てようやく自民党との縁を切った小池都知事は、自らが立ち上げた地域政党「都民ファーストの会」の代表に就任した。
1日に都内で行われた総決起大会で、小池都知事は、「当分は(離党届の受理)をほったらかすのが自民党だと思うが、前に進めるために決めた。都知事選で1度は崖から飛び降りたが、もう1度決意を示したい」と、挨拶している。
都連から「二重党籍」と批判されながらも、安倍政権や自民党本部との対立を避けていた小池都知事がこのタイミングで離党届を出したのは、都議選で自民党と戦うために分かりやすい対決姿勢を前面に押し出すのと同時に、ある悩みを解消する目的もあるのではないかといわれている。
伸び悩む支持率
就任当時から比べれば落ちているものの、小池都知事の支持率は未だに60%を超える数字を保っている。しかし、小池都知事が率いる都民ファーストの会にその人気は反映されず、支持率は伸び悩んでいるのだ。
共同通信社が行った調査によると、投票する政党は、自民党が17%、都民ファーストは11%。共闘する公明との6%と合わせれば自民党と互角にはなるが、まだ決めていないと答えた人が49%とほぼ半数を占めている状態では、今後どう動くか全く読めないのである。
この状態を打破するために、小池都知事の人気を党の支持に結びつけたい。人気の高い小池都知事の陰にかくれて印象の薄かった都民ファーストの候補者たちに、人々の目を向けさせなければならない。
そのために、小池都知事が前面に立って都議選を戦うことで、その人気を利用する。都知事選以来の「小池劇場」の再演なのである。
対する自民党は全選挙区に合計60人を擁立している。前回は公認した候補が全員当選し59議席を得ているが、単独で過半数を取るには及ばなかった。しかも今回は頼みの公明党が都民ファーストを推薦するため、第1党はともかく過半数はやはり難しいと思われる。
小池都知事は「自民党では都政改革はできない」と批判するが、多くを政治の素人が占める都民ファーストの候補者たちに賭けるにはリスクが伴う。「自分のイエスマンばかりを集める独裁政治になる」と批判する声も、あながち外れではないように思える。
国会は安倍一強体制。都議会は小池都知事のイエスマン集団。そんな未来が近々訪れることになるかもしれない。