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豊洲移転問題は結局どうなる?中止は無理なのか

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土壌汚染問題の発覚により、築地市場の豊洲移転は困難を極めている。

23日に行われた東京都議会では地下水モニタリングの最終結果が報告されたが、今回の調査はなぜか突如として有害物質の基準値が79倍に跳ね上がる結果となった。

これには過去8回に渡り調査を行ってきた専門家会議でも困惑の声が上がっているが、こうした調査結果が出た以上無視に移転を進めるわけにはいかない。

設備の老朽化と経営体力の限界に近づいている築地市場を今後どのように扱っていくのか、移転問題の展望に触れたい。

専門家会議の最終報告はベンゼン79倍!?数値急上昇

豊洲の土壌汚染問題については過去8回にわたって専門家による調査が行われたが、8回目時点では観測地点201カ所のうちで基準値を上回るのは2カ所、上昇値も1.4倍にとどまっていた。

しかし今回の調査ではなんと72ヶ所で基準値を上回り、有害物質であるベンゼンが最大79倍、ヒ素やシアンも環境基準値を超えた計測結果が出てしまった。

なぜ急にここまで数値が跳ね上がったのか、専門家会議でも困惑の声が相次いでいるようだ。

巷では過去の計測地点が浅かったのではないか、今までの調査費用が無駄になったのではないかという声も聞こえてきた。

これにより観測方法の見直しや数値の上昇原因の特定を見直す必要はあるだろうが、この結果による被害はそれだけではない。

今回の報告を受けて国民の不安はさらに高まる結果となった上、品質保全の観点からも移転を待っている築地市場への対処が重要性を増したと言えるだろう。

再調査するにしても築地市場の老朽化は待ってくれない。延期ばかりではなく、豊洲を切り捨てて本当に安全な市場を再建することも視野に入ってきそうだ。

不安が広がり移転中止を求める声も。実現は可能なのか

だがその一方で、移転中止にかかる費用と時間を考えると実現は難しいのではないかという意見もある。

いまの築地は老朽化も深刻だが、現設備と敷地面積を考慮して仕入れを行う必要があるため、収益が少なくなることをふまえても扱う魚種を減らす工夫を行っている。こうした逼迫した経営状態が続いていることから、豊洲移転が急務となっているのだ。

これまで移転を巡ってさまざまな案が出され、現在の築地市場を改築する案もあったが、終了までに20年近く見込まれることから市場側の経営体力が限界になると見送られた。

こうしたことから、豊洲移転が本当に危険だとしても次は安全な移転先をどう確保するかが問われ二の足を踏んできたが、今回の結果により豊洲移転の中止を求める声がさらに大きくなるだろう。

だが築地市場はいまや世界に通じるブランド力を持っている。土壌汚染されている豊洲に移転させた場合、本当に害がなかったとしても風評被害を抑えることは難しい。

鮮度と安全性を重視する漁業だからこそ移転費用よりも”安全性”というブランド力を買うべきではないだろうか。

東京オリンピック開催まであと3年。それまでに移転問題をどう解消していくのか、小池知事の手腕が問われる。

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