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就任以来、毎日のように「斬新」な大統領令を発して話題を振りまく、アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏。
批判されようものならすぐさま反撃。これまた「斬新」なのが、その反撃にツイッターを使うところである。反撃だけではない。ツイッター上にはあらゆる罵詈雑言が並べられている。
これらの発言、テレビのワイドショーなどで取り上げられるものもあるが、その全てを読んでみたいと思っている人の前に立ちはだかるのが、言葉の壁である。
しかし、その壁を乗り越える方法があったのだ。
日本語訳をリアルタイムで見る方法 ①
昨年11月に行われた大統領選挙の後、トランプ氏のツイッターを日本語に訳しているアカウントが登場した。「(日本語訳)ドナルド トランプ@Donald TrumpJPN」である。
ただトランプ氏のつぶやきを翻訳するだけでなく、トランプ氏がよく使用する言い回しや政治用語などの訳、トランプ氏の政策のまとめ、ツイッターの利用状況などの解説も挟まれていて、至れり尽くせりである。今や89000を超えるフォロワーがいる。
このツイッターの『中の人』は、なんと高校3年生の男子生徒K・Tさん。英語力向上のために作ったアカウントであるという。
基本的には一人で訳しているが、アメリカの政治事情などで分からないことがあれば、協力を求めることがあるという。その相手は、日本で知り合ったアメリカ人の学生や、自ら協力を申し出てくれた日本で働く外国人、そして父親だそうだ。
大学受験を控える身ながら、1日に何度もつぶやくトランプ氏の言葉を、朝3回夜3回の1日平均6回、翻訳しているという。
しかし、現在は試験中であるようで、代理人が翻訳を務めるという知らせがあった。大学では国際経済を専攻するようである。無事に合格し、大学での勉強にもこの経験を生かしてほしいものである。
日本語訳をリアルタイムで見る方法 ②
もう一つは、トランプ氏本人のツイッターで、本人の投稿記事の下の『英語から翻訳』という表示をポイントする方法である。すると日本語訳が表示されるので、リアルタイムで訳文を見る方法としては、最もタイムラグのない方法なのではないだろうか。
これは、マイクロソフトが提供しているBingのサービスの一部で、Microsoft Translationを使用した機械翻訳である。そのせいか、『MAKE AMERICA GREAT AGAIN!』というトランプ氏の決まり文句が『アメリカを再び偉大な作るには!』という、不自然な日本語になってしまっているのが残念なところである。
これを高校3年生K・Tさんが翻訳すると『アメリカを再び偉大な国にしよう!』となる。
原文の1語1語を正確に訳する機械に対して、それを読みやすくしたのがK・Tさんの翻訳である。比べてみると意外と勉強になって、一石二鳥である。
トランプ氏によると「もし報道機関が、私のことを正確に誠実に報道すれば、私がツイートする必要はずっと少なくなるのに」だそうだ。
一体何を正確に報道すればいいのだろうか。
イスラム圏7か国からの入国禁止の大統領令を出したことで、入国を拒否され「拘束され尋問のために拘留されているのはたった109人だけ」だとツイートしたが、109人もの人々の人権を侵害していることを大したことだと思っていない、ということを正確に報道してほしかったのだろうか。
3日夜にワシントン州の連邦地裁がこの大統領令の一時差し止めを命じたが、これに対しては「国家が誰に入国を認めて誰に認められないかを決められないなんて、大問題だ!」と憤った。自分が決めたことを覆されたことが大問題だと言っているのならば、自分=国家であるとでも思っているのだろうか。
それも正確に報道してほしいということなのか。わけが分からない。
これらのツイートを管官房長官は、「ただの思い付きではなくて、インナーと言われる人たちと戦略・戦術を練った上でのものだ」と評したようだが、私たち素人にはとてもそうは思えない。多くのアメリカ国民にとってもそうなのではないだろうか。
それでは、トランプ氏の優秀なブレーンたちは、どこの誰に向けて練りに練ったツイートを発信しているのだろうか。わけが分からない。