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80年以上日本の食卓を担ってきた東京築地市場が、移転のため10月6日をもって閉場しました。
今後は、東京豊洲にある新しい市場での営業が決まっています。
今回は、東京築地市場跡地が、今後何に利用されるのかということについてまとめていきます。
そもそもなぜ閉場したのか?
東京築地市場が閉場した理由は、「老朽化による構造上の問題」です。
元々は、1970年代から度々、市場移転の話が降っては消え、降っては消えを繰り返している状態でした。
2000年代後半から2010年代前半にかけて、市場移転に向けた事業が本格的に開始されました。
結果的に紆余曲折ありながらも、江東区豊洲(東京ガス跡地)への移転が決まります。
移転決定後は、豊洲新市場の土壌汚染問題などが発覚し、当初予定されていた2016年11月移転が延期されました。
最終的に移転が決まったのは、2018年10月11日で、場内に入居している仲卸業者への補償問題や、移転延期に伴う費用など、多数の問題が起こったのも記憶に新しいでしょう。
10月6日の閉場後から、新市場OPENの10月11日までは、各業者とも引っ越し作業や、開店準備に追われているようです。
築地市場跡地は何に使われるのか?
築地市場の「築地」という名前は、その土地が「埋立地」であることを意味しています。
江戸時代の明暦の大火(1657年)により焼失した西本願寺の代替地として、埋め立てて造られたのが築地の始まりです。
「築かれた土地」=「築地」という名称になったというサイドストーリーは、観光パンフレットにも載っています。
当初の計画では、築地市場跡に幹線道路を作り、東京オリンピックに伴う輸送ルートの円滑化が計画されていましたが、市場移転の延期により、道路工事が東京オリンピック本大会に間に合わないということで計画の変更が余儀なくされました。
現在も東京都議会で議論の的にはなっていますが、築地市場跡地をどのように再利用するかは、何も決まっていません。
東京都は、今年度中に築地再開発に向けたまちづくり方針を策定するとしていますが、都心の一等地である築地市場跡の未来は不透明なままです。
築地市場と豊洲市場の問題は、2年前に大きなニュースとなりました。
連日のワイドショーで、築地と豊洲の文字を見ない日が無かった程です。
実際問題として、豊洲には土壌汚染の問題があり、コンクリートをかぶせて、汚染物質が地上に漏れ出てこないような対策はされています。
しかし、日本人をはじめ世界各国からは、食の安全に対する批判的な声も多く上がっているのも事実です。
都知事の夢?築地市場の再開発プランとは
元東京都知事の舛添要一氏は、ブログでこんなことを述べていました。
“私の方針は、「築地は都民の幸福のために使うべきで、一企業の便益のためには絶対に動かない」”
築地市場跡地の再利用に関して、民間の企業から、多くの陳情や提案が舛添元知事に届いていたようです。
しかし、舛添氏はそれを断固として拒否してきました。
“私は、東京を世界一の都市にするため、築地を最高のデートスポットにしようと、大きな夢を描いてきた。たとえば、オペラを鑑賞した後、ナイトクルーズで東京湾に出てディナーを楽しむというのはどうであろう。“
知事を辞任したため、舛添氏の夢実現には至りませんでしたが、今後築地市場の再開発の大きなヒントになるのではないでしょうか?
今年決定した、カジノなどの複合施設を建設して、オーストラリアのシドニーにあるオペラハウスのような観光スポットを作ってもいいかもしれません。
浜離宮恩賜庭園も込みで再開発を行ない、一大テーマパークを建設するのもいいかもしれません。
何よりも、東京都民にとって財産になることに活用してほしいと感じるのは私(筆者)だけではないはずです。
東京都議会のまちづくり構想に注目していきましょう。