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8月28日の朝、国際宇宙ステーションで壁に穴が空いて空気がもれだすという事態が発生しました。
国際宇宙ステーションはロシア・アメリカなどの各国から派遣されている宇宙飛行士が長期間宇宙に滞在しているのですが、宇宙で万が一のことがあればそれは命にかかわることであることはみんなわかっていることです。
でも「壁に穴が開く」と言うとんでもない出来事が実際に起きてしまったわけですが、なぜ穴が開いてしまったのでしょうか。
空いた穴を親指でふさいでしのいだ乗組員
8月28日の朝、乗組員たちは地上にある管制センターから空気がもれている事を知らされます。
実は前の日の夜から空気が漏れていることはわかっていたのですが、夜に作業をすることの危険性を踏まえて翌朝に伝えたのだとか。
空気が無くなってしまえば生死に関わるのにやけにのんきなものです。
で、翌朝になって乗組員たちはステーション内のどこから空気が漏れているのかを探した結果、ドッキングしているロシアのソユーズ宇宙船ユニットの一部に2mmの穴が開いていることを見つけました。
さっそく対応をしようと思って、乗組員が取った行動は「親指で穴をふさぐ」ことだったのです。
おまけに、親指で穴をふさいだとたんに空気漏れが止まったというのですから、なんとも面白い話です。
結局応急処置として市販のダクトテープを張り付けて完全(?)に修理は完了したとのことで、今は正常に地球周辺の軌道を周回しているそうです。
宇宙にはかなりのゴミが漂っている
アニメ「機動戦士ガンダム」は宇宙でモビルスーツや戦艦などが戦いを繰り広げますが、破壊されたそれらは屑となって宇宙をそのままさまよいます。
実は実際の宇宙においても、古くなった人工衛星の部品やスペースシャトルが使っていた推進用ロケットなどの屑が多数飛散しているのです。
飛散と言ってもふんわり浮かんでいるのではなく、地球と宇宙の重力のはざまで高速移動しているわけで、その速度は音速レベルのスピードに達している屑もあります。
そんな屑が宇宙ステーションに衝突でもしようものなら、2mmの穴どころでは済まないでしょう。
そんな屑のことを「スペースデブリ」とも呼びます。
宇宙ステーションではこのスペースデブリを観測して、危険な場合にはステーションの軌道を変えたり移動させることで回避に努めています。
今回の2mmの穴も、無数にあるスペースデブリの1つが衝突して作られたものであることが考えられます。
この話、実はこれから盛り上がってきそうです。
ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスのロゴジン社長が「意図的な妨害行為」だった可能性があると発表したのです。
確かに破損したのはロシアのソユーズの部分ですし、ロスコスモスはソユーズの製造や運営にも大きくかかわっています。
ロゴジン社長は「自社製品の評判を落とすために誰かがやった!」と言いたいようですが、宇宙空間でここまでの妨害行為が実際にできるのでしょうか…。