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ユナイテッド航空で物議をかもすニュースがあったようだ。
ユナイテッド航空のアメリカ国内便で、定員よりも多い乗客を受け付けてしまう「オーバーブッキング」という不手際があった。これに対し、ユナイテッド航空側は400ドルを金銭的に保証すること、宿泊代を負担することを条件に、降りてくれる乗客を募集したようだ。
しかし、乗客で誰も自ら降りてくれる人がいなかったため、ユナイテッド航空側がランダムに乗客に声をかけて行ったというのだ。
そのうち一人の乗客が降りることを拒否。すると警官が乗り込んできて、乗客を無理やり引きずり出したのだ。その様子がSNSで撮影さ、瞬く間に世界中に拡散。ユナイテッド航空への非難が強まっている。
信じがたいようなニュースだが、現実のものとしてはっきりと動画に収められている。
— Tyler Bridges (@Tyler_Bridges) 2017年4月9日
男性はスタンガンで気絶させられたという情報もある。動画で引きずられている際に無抵抗な様子を見ると、確かに気絶させられているのかもしれない。
このニュース、なんともアメリカ社会の闇を感じずにはいられない。この騒動の背景を探っていこう。
ランダムに選ばれた客はアジア人
どうやら、最初に降りてくれる乗客を募ったあとに、ユナイテッド航空の社員が声をかけたのは、すべてアジア人だったようだ。
通常であれば、前なり後なりから順番に一人ずつ声をかけて交渉していくのがスジであるはずだ。
それを、アジア人から狙い撃ちで降りてくれるよう交渉して行ったというのだ。4人の乗客を降ろす必要があったようで、最初は男女のカップルが説得に応じて降りたようだ。
その後、女性が一人降りたという。一説によると、その女性は、引きずり下ろされた男性の妻だという。そうであれば、男性側も説得に応じて降りてくれると思うのが普通である。
しかし男性は、自分が医師であり、仕事があるからどうしてもこの便に乗らなければならないと主張したようだ。
その時点で、ユナイテッド航空側は3つの行動を選択できた。
1つめは、さらなる金銭を提示し、男性に降りてもらうこと。
2つめは、別の乗客に交渉すること。
3つめは、規定にしたがい、男性を無理やり引きずり下ろすこと。
実は、航空機の安全な運行を維持する観点から、航空会社は乗客の意に反して無理やり降ろすことができるのだ。
しかし、現在のところの報道によると1つめ、2つめの対応は取られていなかったようだ。
いきなり乗客を無理やり引きずりおろしたことと、男性の人種がアジア人だったことは、本当に関係がないのだろうか。
ユナイテッド航空CEOの対応がひどい
気になるのはユナイテッド航空CEOの出したコメントだ。
ユナイテッド航空のCEOは、この件に関し、従業員向けに以下のような内容のメールを送付したようだ。
「乗客の男性の言動が怪しかったものであり、対応は妥当だった。」
少なくとも、動画で観れる周りの乗客の非難の声は、CEOの発言通りであれば聞こえてこなかったはずだ。
ユナイテッド航空は、以前も少女の服装が乗務規定に違反するという理由で、搭乗拒否をしたことで批判があがった。
CEOの無神経な発言や、顧客対応のおかしさ。これらはすべて関連したものと見るべきではないだろうか。
今後の報道で真相が解明されることを望むばかりだ。