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歌川国芳のスカイツリー画像とは?浮世絵に表れた謎の塔の真実は?

歌川国芳。江戸時代末期の浮世絵師である。寛政9年生まれ。西暦で言うと1798年、今から218年前に生まれたこの絵師が残した浮世絵に、東京スカイツリーが描かれていると話題になっている。

正確に言うと「スカイツリーにそっくりな塔」なのだが、当時スカイツリーほどの高さの塔が存在するはずもなく、この絵は国芳が未来の東京を予知して描いたのではないかというSFのような噂までたっている。

国芳は本当に未来を予知していたのか。

スカイツリーが描かれた絵とは

問題の絵が描かれたのは1831年(天保2年)頃だとされている。タイトルは『東都三ツ叉の図』

船大工が腐食を予防するために船の腹を焼いている様子が大きな川をバックに描かれている。大きな川は隅田川。向かって右に見える大きな橋が永代橋、その向こうが佃島であるらしい。

目を向かって左へ移すともう一つ橋が小さく描かれているが、これは万年橋。その橋の右側に大小二つの塔がある。当時の建物からするととてつもない高さで、向かって左の塔はよく見る火の見櫓のような形状をしているが、右の高い方の塔は当時の建造物としてはあまりなじみのない形をしている。この高い方の塔がスカイツリーに似ていると言われているのだ。

2011年2月22日の東京新聞に掲載された記事が話題になり、その後テレビ番組でも取り上げられ、この絵は未来の東京の風景を予知している、さらには歌川国芳はタイムスリッパーなのではないかという話まで飛び出した。

さすがにその説は突飛すぎるが、元々この歌川国芳という絵師は、奇抜な発想と大胆な構図、ユニークな画風から『奇想の絵師』と呼ばれており、予知とまではいかずとも何かを暗示しているのではないかと期待されたのだろう。

自分の死期を予言?

歌川国芳は、他にも未来を予知したと言われている絵を残している。その絵は『東都御厩川岸の図』という絵、国芳はその絵に自分の死期を予言しているというのだ。

絵には傘を差して川岸を歩く人々が描かれているが、そのうちの一人が差す傘に「千八百六十一番」という番号が書かれている。その数字が、国芳が没した年と一致するのである。

単なる偶然なのだと片付けてしまえばそれまでなのだが、この絵を国芳の奇想天外な仕掛けだと思って眺めてみると、また違う楽しみ方が出来るのではないだろうか。

謎の塔の正体は

単なる偶然だとすれば、この塔の正体は何なのだろう。

絵のタイトルにある『三ツ叉』とは、隅田川が中州の影響で三方に分かれた地点のことを言う。その場所は現在埋め立てられてしまっているようだが、この絵と同じようなアングルで景色を見られる場所があるようだ。

そこに立つと、確かに向かって右側に永代橋があり、左の方にはスカイツリーが見えるという。微妙に距離感が違うが、パノラマ写真の横幅をぐっと縮めて景色を寄せたという風に考えれば、この絵のように見えるらしい。

絵のつじつまは合うようだが、実際にスカイツリーが立っていたわけではない。それでは、この塔は何なのだろう。これには諸説あるが、一番有力なのは井戸掘りのための櫓だという説だ。櫓を組んで滑車を釣り、長い鉄棒を引き落としながら掘り進んでいくという工法である。

ただ、この塔がある辺りは海が近く地下水は塩分を含んでおり、井戸を掘るには向かない場所である。そこに井戸掘りの櫓というのはおかしいという反論もあるようだが、塩分を含まない層まで深く掘り進むために高い櫓が必要だったのかもしれない。

ただし、当時絵の場所に櫓があったのかどうかは定かではない。

国芳の残した絵は、185年たった今も私たちを色々な角度で楽しませてくれている。

未来を予知したり、自分の死期を予言したり。SFファンならずとも、江戸末期の浮世絵師が現代にタイムスッリップし、その風景の一部を自分の絵にはめ込んだのだと考えると楽しくなる。

しかし、国芳の絵には他にも、船大工たちの躍動感、独特な空と雲の表現など楽しめるところがたくさんある。これを機会に他の作品も見てみたいと思う。

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