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9月26日に本拠地でセリーグ優勝を決めた広島カープ。
決して突出した選手がいるわけではないチームですが、セリーグでは巨人しか成し遂げていないリーグ3連覇を達成したのです。
本拠地である広島での優勝達成は27年ぶりと言うことで、この日の夜は広島市内の至る所で歓喜の声が聞かれました。
セリーグ3連覇を成し遂げた理由はいろいろありますが、やはり指揮官である緒方孝市監督の人心掌握術もその理由でしょう。
一社会人としても見習うことができる緒方監督の人心掌握術とはどのようなものなのでしょうか?
その1 監督と選手の間に一線を引く
緒方監督は徹底的に監督と選手の間に一線を引きました。
人間関係が悪いわけではなくて、監督と選手の関係を仲良しグループにしたくなかったのが緒方監督の本音です。
その代わり、選手と監督の間にいるコーチにその役割を担わせたのです。
監督の方針に不満や疑問がある選手は、まずコーチに相談する。
コーチは監督の方針をわかりやすく選手に伝え、選手の気持ちをくみ取り、時にはそれを監督に伝えることで、組織として「うちのチームはこうなんだ」と言うのを徹底させていったわけです。
その2 選手を絶対に責めない
他のチームの監督の中には、試合後の会見などで「○○選手が打てなかった」などと、試合の敗因を選手のせいにする人もいます。
緒方監督は、少なくとも公式の場で選手を名指しして敗因だと責めたことはありません。
むしろ「采配ミス」と自身の責任を負うことはあって、決して選手を責めなかったのです。
カープの選手は自分のミスとわかっていても監督がこのようにかばってくれる形になると、「次は気を付けよう」と奮起して練習に励むのです。
その3 前例にこだわらない
カープの強さを代表するものに「タナキクマル」があります。
1番田中、2番菊池、3番丸の3選手で得点を取ることができるのはカープにとって最大の強みです。
ですが、選手の調子を見て「勝利の方程式」とも言える前例を緒方監督はあっさりと解体します。
2018年は、調子を落とした1番田中を8番に移すこともありました。
かといって田中選手が落ち込むわけではなく、監督として「調子を戻して欲しいため」と伝えれば問題がないわけです。
実際、9月26日の試合では「タナキクマル」は復活していて、田中選手は5打数2安打の活躍を見せています。
調子が悪いと配置転換をするのは容易なのですが、大切なのはその理由を明確に伝え理解してもらう事で、緒方監督はそれが十分できていると言えます。
監督もすごいのですが、広島カープには「ベテラン」と言う頼れる存在がいます。
今シーズン限りで引退を表明した新井貴浩選手は、緒方監督から言わせると「生きる見本」なのだそうです。
41歳の新井選手が手を抜かずに練習をしていると、その他の選手も「新井さんがあれだけやっているのに」と奮起します。
それをわかっていて緒方監督は新井選手を起用しているわけで、これはチームの誰しもが「優勝」のために自分の役割を理解しているからこそできることです。
2018年はそんな新井選手の引退に、日本一となって華を添えていただきたいものです。