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日本の冬のイベントとして親しまれている「さっぽろ雪まつり」。2017年の開催期間もすでに発表され、どんな雪像が並ぶのか今から楽しみにしている人も多い。
この雪まつりは来年で開催68回目を迎えるが、第1回目は地元の中高校生たちによるたった6基の雪像から始まったものだと、どれだけの人が知っているだろうか。
今年の日程発表とともに、毎年多くの観光客に笑顔をくれる雪まつりの歴史に少し触れてみよう。
今年の雪まつりはいつから?スタッフ締め切りが迫る
開催第68回目になる「さっぽろ雪まつり」の日程が発表された。時期をずらし、大開通会場・すすきの会場が2017年2月6日(月)から2月12日(日)、つどーむ会場が2月1日(水)から2月12日(日)の開催となる予定だ。
3つに分かれた会場はそれぞれコンセプトが異なり、前回の雪氷像設置数は大通会場が126基、つどーむ会場が22基、すすきの会場が60基となった。大通会場はこの雪まつりの目玉であり、メインストリートにずらりと並ぶ巨大雪像の迫力は圧巻の一言。どの会場を見るか悩んでいる人はまずここに行くといいだろう。
つどーむ会場は子どもも大人も楽しめるアトラクション形式の雪像が多く、家族観光客にも人気の会場だ。すすきの会場は氷像がメインだが、こちらも作品に触れることができる。
雪まつりでは毎年イベントスタッフを募っているが今回の市民雪像制作グループは11月25日、ボランティアは11月30日までと締め切りが迫っているので、参加したい人は期日を忘れないように注意が必要だ。
始まりはわずか6基!さっぽろ雪まつりの歩み
今でこそこれほど大規模なイベントとなったが、この雪まつりの第1回目は地元の中高生による小雪像6基とごく小さなものだった。まだ敗戦ムードが色濃かった1950年に、少しでも市民を活気付けようと大通公園に設置されたのが始まりだという。
当時は継続予定が立たず「第1回」という名称すら使われなかったが、美術教師の監督のもと中高生が一生懸命作った雪像は大反響を呼び、1953年には15メートル級の大雪像「昇天」が作られた。
さらに1955年、自衛隊が制作に参加したことで大規模な雪像作りへと発展していった。道民の間では「自衛隊は雪像作りのためにいる」という冗談も聞こえてくるが、敗戦後の札幌で雪まつりがどれだけ親しまれてきたかが分かる言葉だ。
1974年はオイルショックにより雪の輸送に使用する燃料が確保できず、開催自体が危ぶまれたが雪像の中にドラム缶を800本ほど詰めることで乗り切った。さらに同年から国際雪像コンクールを開催したことで、雪まつりは世界中から参加者を募るイベントへと発展してきた。
今年も不安なニュースが多く聞こえてくるが、こんな時こそ人々を元気づけるために生まれた雪まつりを見に行くのもいいかもしれない。